入院の日

背中にリュック、前かごと後ろの荷台に大きな荷物を縛りつけて自転車に乗って都立豊島病院に行く。
これが入院スタイルである。子どもが送っていくと心配するが、何でも一人でやるのが好きな自分、自由にさせてもらう。
ただ麻酔医の説明は、天涯孤独でない限り、隣の人でも良いから、誰かに来てほしいと言われるので仕方なく指定された4時からの時刻に息子に来てもらった。
この日以降、息子は毎日のように病室を訪ねてきた。
豊島病院は長男を出産したときとは雲泥の差、看護婦さんはじめ、職員の人たちの
患者に対する対応が恐縮するほど丁寧で優しくて、入院するなら都立豊島病院がいいよと宣伝したいほどであった。
何より気に入ったのは、病院のホームページからお見舞いメールが出来ることで職員が手作りの台紙に折り紙のの装飾をして、1日遅れではあるが、病室に届けてくれるのであった。
そしてショックだったのは入院当日の身体測定でしっかり背筋を伸ばして測って貰ったと言うのにまたもや身長が1センチも縮んでいることだった。
体重は限りなく60キロに近かった。
154.9センチと59.95キログラム。