トトロハウス留学体験記(9月、10月、11月)

          9月の留学体験記

アンニョンハセヨ?

日本から来た71歳のハルモ二です。

シンチョンにある下宿からホンデ入口まで、バスで通っています。

足が悪くて杖をついていますが、トトロハウスはバス停からすぐの場所にあり、6階の教室までエレベーターがあるので大変助かっています。

エレベーターを降りるなり、トトロの世界なんですねえ。

職員の皆さん方が「アンニョンハセヨ〜」と明るい声で迎えて下さり、若緑を基調としたインテリアがとても印象的でした。

気持ちが穏やかになり、爽やかになりますね。

9月から勉強を始めたので、まだ8回しか受講していませんが、授業は楽しくて爆笑することが多く、先生が熱心に親切に教えて下さるので、老人にとってもありがたい限りです。

自分は聞き取りが苦手で、先生や友達が話されることは80%位しか分かりませんが、100%聞き取れて理解が出来ることを3ヶ月後の目標にしています。

ソガン大の教科書を1か月に1冊、終わらせることを知った時、「自分は大丈夫だろうか?」とビビってしまいましたが、頭の回転が悪い年寄りの自分でも、毎回単語や文法の復習をして下さるので、少しは歩留まりが良さそうに感じます。

進級試験がないので、ストレスがかからないのが何より嬉しいです。

お若い方は勿論ですが、韓国留学を躊躇されている年輩の方がいらっしゃれば、ぜひお勧めしたいトトロハウスです。

次回もトトロハウスでお世話になろうかと考えています。

明日は「子ども大公園」で行われるトトロハウスの行事に参加して、より多くの友達ができることを楽しみにしています。

明日の天気が良いことを祈りながら筆を置きます。

今後ともどうぞよろしくご指導下さいませ。

    2010.9.11 イルボンハルモ二 藤井斗美子



          10月の留学体験記 

今月はソガン大学の5Aの教科書に進みました。まさか自分が5級の教科書を習うなんて夢のようです。
なぜなら、以前ソガン大学の語学堂で3級を教えて下さった先生が、自分の結婚式の写真が5級の教科書に載っているとおっしゃっていたけど、せいぜい4級で終わりだと思っていたものですから、まさかその教科書を使って勉強するようになるとは...。

5級になると先生が新しくなりクラスメイトも2人増えて、先生も生徒も緊張のうちに授業が始まりましたが、1週間も過ぎる頃から、みんなの緊張もほぐれて、とても良い雰囲気を醸しています。

今日の授業ではもしそうならと仮定してコジンマル(うそ)を話してとても楽しかったです。教室中に笑いの渦が広まりました。

Hさんは両親の還暦祝いに2泊3日で日本に帰国されたとのことで、懐かしいペコちゃんの飴を下さって、休みの出来事を話されました。

先生を交えて質問したり、とても和やかで楽しいひとときでHさんも親孝行されたように嬉しそうに話されました。

私は昨日ワールドカップ競技場で行われたトトロハウスの運動会の話をしました。自分は足が悪いので競技そのものは参加しなかったけど、バーベキューでいろいろ沢山いただいた話です。

本当はどんな種目の競技があったとか、バーベキューで、とても沢山あった色々な食材の話、院長先生のご家庭から持って来られた玄米ご飯がとてもおいしかったこと、色々なおかずが沢山あったことなどをもっと話したかったのですが、残念ながら語彙力と表現力不足で不発でした。

自分のトンチンカンな発言や、間違った表現に対して、その都度先生が言葉を補って下さったり、韓国語と日本語との表現の違いも教えて下さるので、ちょっとだけ韓国人に近づいたような気もします。 

今日、教科書では慣用的な比喩表現を習いました。「顔が白い紙のようだ」と言うことに対して腹痛が起きたみたいという例がありましたが、それに関連して下痢は「설사」便秘は「변비」と言うけれど、二つの文字の頭文字をとって下痢は「시옷시옷」便秘は「비읍비읍」と言うそうで、初めて聞く言葉の響きがとても面白く感じました。

また今日は、韓国でしか売っていないと言う蛍光ペンを先生がネットで注文して持って来て下さったので、お絵描き大好きな孫たちのお土産が出来て嬉しいです。

トトロハウスでは当然かもしれませんが、今回もとてもいい先生に恵まれて、幸せなハルモ二(おばあさん)です。

大学の語学堂では5級になると全く印刷物はないようですが、各課で学習する文法の説明と例文を含めてその都度印刷して下さるので、万一欠席してもその印刷物を見れば、授業に取り残されることもなく、学習の助けになるのでありがたいです。

私の今月の目標は、他のクラスメイトのようにきちんと話ができて、聞き取りが出来るようになることです。

難しそうですが頑張りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

           イルボンハルモ二(日本のおばあさん)より。




          11月の留学体験記

イルボンハルモ二(日本のおばあさん)の3ヶ月の留学も、いよいよ最終月となりました。

ソガン大の5Bの教科書で勉強です。

今月は担任の先生が変わりましたが、その先生はマラギ中心で授業を進めるとおっしゃり、初日から色々な話を沢山して下さり、クラスは和やかでいつも笑いが渦巻いています。

5級になると、参考書も日本語の説明がなく、先生も全部韓国語で説明されるので、韓国語に浸れる世界です。

自分は聞き取りが悪く理解が十分でないながらも、テレビドラマよりも韓国語を沢山聞くことができ充実した時間を過ごしています。

若い人たちはよく理解できて、聞き取りも上手ですが、どうも自分は耳が十分聞こえていない上に理解がイマイチの様子。頓珍漢な答えをしたり、自分自身首をかしげることも多いですが、理解に苦しむ時、先生がタイミング良く日本語で話して下さるので、納得が出来てありがたいです。

そして何よりありがたいのは試験がないこと。

試験の重圧から解放され、ストレスがないことが嬉しいです。

だから授業も楽しいです。

 クラスの友達は孫や娘のような年齢ですが、みんな可愛くて違和感なく過ごしています。しかし、間もなくお別れかと思うとなんだか寂しい気持ちがわいてきますね。

年寄りでも楽しく過ごせるトトロハウスの雰囲気に感謝です。

年輩の方で留学先を心配されていらっしゃる方には、トトロハウスがお勧めです。

毎月行われるトトロハウスの行事も楽しいですよ。

今月は民俗村に行き、昔の生活にふれたり農楽や綱渡りの公演をみたりして、参加した韓国の人たちと話しながら、楽しいひとときを過ごしました。

9月は子ども大公園でオリエンテーリングをしたこと、10月はワールドカップ競技場のキャンプ場で、運動会とバーベキューをしたこと、スタッフの方々が色々配慮されていて、韓国の人たちと交流が持てたこと、どれも忘れられない思い出となりました。

 自分は聞き取りが十分でないので、少しでも良くなりたいと個人レッスンを受けたことも忘れられない思い出です。

個人レッスンの先生は、いつもプリントを準備して下さっていて、自分の聞き取りや理解が十分でないとき、根気よく何回もCDを繰り返して、つきあって下さり、大きい白板いっぱいに説明を書いたりして、自分一人のためにとても熱心に教えて下さったこと、ありがたい限りです。
温かくて、情熱的で、てきぱきと授業を進めて、とても教え上手な先生でした。

 来週4回授業を受けるともう終わりです。
クラスの先生の楽しい自由会話が聞かれなくなること、友達とも別れて帰国しなければならないこと、とても残念です。

 下宿からバスに乗って通ったトトロハウスの3カ月は、オンドルのように体全体を温かく包んでくれました。

また、来年もお世話になりますね。ありがとうございました。

院長先生、春奈さん、職員、スタッフの皆様方、温かいご配慮ありがとうございました。

皆様お元気でご活躍下さいませ。

トトロハウスのご発展をお祈りしています。

          イルボンハルモ二 藤井斗美子


ついに帰国前日を迎えた。
シャワーを午前中に済ます。スーツケースは20キロを超えそうだが、8分通り準備ができた。
ごみ箱も洗ったし、冷蔵庫も机や箪笥の引き出しも拭いた。
郵便局に行って朴先生に送る荷物を出してこようと思うが、箱を買って来てもう1回EMSで送ろうかな?
凧を入れるスペースがなくて、最終の細々した物を入れると重くて持ち上がりそうにない。


しかしまあ、元気で3カ月過ごせたものだ。
周りの人がみ〜んなよい人ばかりで、幸せバーちゃんであった。


ブログを読んで下さっている皆さん、これにて韓国生活のブログを終わらせて頂きます。
ご愛読ありがとうございました。
みな皆様も、お元気でお過ごし下さいませ。