釜山旅行2泊。

         6月13日(土曜日)

前もって切符を買うこともなくぶらりと行ってソウル駅7時発のKTXに乗った。
釜山に到着しても慌てる必要なし。先生は足が悪くて動けないので、自由に行くことにしてるので、気楽だ。車で迎えにこられていると待っていると思うと急がねばならないので気ぜわしい。
何も持たないで手ぶらでくるようにとおっしゃるので正しく?手ぶらを実行。
先生の友達のカリッシとスニムもいらして、アワビ料理を食べに行くことにする。
下宿ではろくな物を食べていないだろうから、栄養をつけなきゃとおっしゃる。
ホジュンさんは仕事の都合で行かれないので、幼稚園の運転手さんに特別出勤してもらって、広安里と言う所にある有名な店に入る。
運転手さんも一緒に5人で食べたので相当な出費のはずだ。
アワビの刺身は切ってあるのに動いていた。
生きている物を焼くので勿論アワビは踊っていた。
子どものころ食べたアワビは白くてこりこり硬いので好きでなかったが、韓国のは、黄色身がかって柔らかくて美味しかった。
アワビにメスとオスがあるのを初めて知った。
お店の人が殻からはずしてくれる時、緑色の勾玉の形のような物が見えたので聞いてみると緑はオスとのこと。メスは白かった。それが何の部位であるかは聞き漏らした。
全部で5個も食べた。
韓国ではタソンマリ(5匹)と言うそうな。
つまりアワビは1個2個と数えるのでなく1匹2匹と数えるそうだ。へ〜…。
釜山埠頭の大きさにはビックリ。
自分が育った海はコンテナ船があっても少しだけだったが釜山は車で走れど走れど赤いコンテナ船が果てしもないほどの規模で数えられないほど停泊していた。
ソンド(松島)に渡るため橋を渡るが、新しい橋を渡って行こうということでまたもやドライブ。
ソンドは釣り人で賑わっていた。
昔、先生が恋人とデイトした時はお店も建物も何もなく、山だけだったそうである。
カリッシとスニムは岩場に下りていったが、先生と自分は海ッぺりを先生の恋人を思いながら散策。
スニムはクリウム(懐かしい?)という歌曲を歌ってカリッシも一緒に歌い出していた。
アワビのせいで満腹だったがナンポドンを通った時、有名な喫茶店に入る(名前忘れて思い出せない)パッピンスとサンドウィッチを食べた。
あちこちドライブして5時半頃幼稚園に戻り、8時近くまで山イチゴ(ノンちゃんに頂いた物といってその容器に山イチゴをいれて)ビタミンCが多いと言うふかしジャガイモを食べたりスニムの手作りのお茶を飲みながら4人で喋って、ホテルまでカリッシがタクシーで送ってくれた。歩いても近いところなのに…。
農心ホテルは地下鉄の温泉場駅に近い釜山で最高級のホテルである。
今回は814号室の洋室だった。
部屋からビルの向こうの山を背にした幼稚園が見える。
月曜日はミツコッシと会う予定だったので、1泊のつもりだったが、先生が2泊分払い込んでしまった。
飛行機のチケットが月曜日にしか発券できないと言うのでは仕方がない。
薬も洋服も1泊分しか持っていかなかったので、薬は1日3回のところ2回にして洋服はお風呂の時に洗って干すが、換気が良いので手絞りの物も翌朝には乾いていた。
このホテルに泊まると、ホテルの2階とつながったホシムションという有名な温泉で垢すりも美容パックもするのだが、この頃は心臓に負担がかかるので温泉は断っている。
しかしホテルも温泉の湯なので背の高い人も十分足を伸ばして寝られるほどの浴槽につかっていた。


        6月14日(日曜日) 

今日はホジュンさんの運転で慶州へカルククスを食べに行く予定だったが、先生の具合が悪くてウンジョンさんと3人で行くことになった。
しかし以前にも慶州で美味しいお店の大豆味のカルククスもご馳走になったことがあるし、わざわざ遠くまで行くのは申し訳ないので、トンネパジョンを食べに行くことにした。
先生は今は葱が美味しくないとおっしゃっていたが、やはり季節が違うせいか葱が硬かった。
以前は元祖と間違えて入ったとおっしゃっていたので、今日は本物の元祖の店に入った。
そこは椅子席もあって、小奇麗な店だったが、味は以前入ったお店のほうが美味しかった。
ウンジョンさんもそういうから、やはりそうなんだろうな。


民主公園と言うところに行った。
ウンジョンさんは学生時代学生運動をしたことがあるらしく、歴史に詳しくてその時の歌も歌っていた。メロディが昨日聞いたクリウムと似ていた。
その記念館ではノムヒョン前大統領のシンボルカラーの黄色のたすきや写真が1部屋を埋めていた。
展望台からは青い海が一望出来て、海好きの自分にとって自分の故郷と繋がっているかと思うと懐かしかった。


その後国際市場に行く。大通りは南大門市場より小奇麗だった。
ここも行きつけの店があるが、買う予定はないので行かなかった。
朴先生と一緒の時は露店の物は絶対食べられないが、ウンジョンさんはシッケを飲もうと言って二人で飲んだ。
朴先生の影響で露店の物は敬遠気味だったが、ウンジョンさんは平気らしい。
朴先生がこんな光景見たら仰天するだろうなと思いながら美味しく飲んだ。
1杯1000ウォンらしかった。
釜山は見るところがないのでヘウンデ(海雲台)にでも行こうというが、ヘウンデもよく行っているので特に行きたいとも思わないし、帰る事を希望する。
帰り道、いつものビビンネンミョンとマンドゥを食べて幼稚園まで送ってもらった。
先生は相変わらず調子悪そうなので、いると帰ってゆっくり出来ないだろうから、ホテルに戻って自分もゆっくりする。


7時過ぎ、先生から電話がかかる。少し元気な声になっていた。
いつもは飲まない緑茶なのにスニムが作ったお茶なので飲んだがやはり良くなかったらしく、殆んど眠れなかったために体調が悪かったらしい。
いつもは8時に寝ていらっしゃるのに自分が行ったために無理をされていたかと思うと申し訳なし。
ちょうど自分も1時間ほど寝て元気が出たので散歩がてら2駅地下鉄に乗って、トンネにあるメガマートに行き、お菓子とキムパブを買って帰る。
温泉場駅の売店でアイスを買って食べながらホテルに戻った。
10時ごろ電気ポットでお湯を沸かしてスニムに頂いたお茶を入れてキムパブを食べて反省。 


          6月15日(月曜日)

ホジュンさんが8時にホテルに来てくれると言うのでチェックアウトをする。
冷蔵庫の物はいじっていないので支払いなし。
幼稚園によって先生に挨拶してホジュンさんの会社に行く。
ホジュンさんは社長だから部屋のドアを開けるなり、5人の職員がさっと立って挨拶していた。
彼は2年前の交通事故で額に傷が残っていて昨日はささげ粒のようなのが盛り上がってケロイドの色つき?かと思ったが、今朝は嘘のようになくなっていた。
顔を洗ったらポロッと取れたそうである。よかった〜!。
釜山駅近くに中華街があるのを知った。そこに駐車場があった。
会社はプサン駅から5分くらいのところにあった。昨日も来て誰もいない部屋を見学していたのであちこち見回さなくても良かった。
職員がお茶を入れてくれたが、緊張していたので飲む余裕がなかった。
KTXは10時発があってソウルには12時54分着。
シンチョンに着いたとき改札で明日帰国するミチエッシに会ってリムジンバスの乗り場を教えてあげている時、なんと偶然にも2時からのエクスチェンジに行かれる途中のミツコッシにあった。
本来なら今日お借りしているPCを返却するはずだったが、釜山に2泊したため時間的余裕がない。
土曜日に返却する話がまとまった。良かった。いつが都合が良いか電話しなければと思っていたのだった。
ありがたい偶然だった。
露店で懐かしいユスラウメと桑の実を売っていたので買う。
ユスラウメは子どものころと同じ味だったが桑の実は品種が違うのか細長くて不味かった。
子供の頃河原で口の周りを青紫に染めて食べた桑の実は大きくふっくらしていて甘くて美味しかった。
山イチゴも自分の家の山に生えていたオレンジ色のイチゴと違って美味しさは劣る。
しかし、日本ではなかなか食べられない物が食べられて良かった。
杏も露店で出回り始めたが、我が家で収穫する杏と違って小さい。
どんな味がするのか、そのうち買ってみよう。


朴先生から電話があった。
帰るとき何もお土産を持たせられなくてと誤りの電話だった。
とんでもない。先生は自分が動けないからどうしようもないとおっしゃるが、それこそとんでもない話。これ以上お土産まで心配されたら困る。
くれぐれも早く足が治りますように。そして体調も良くなりますように。


もう夜の10時も回ったが、まだ明日送る荷物が出来ていない。
英語で書いて値段はドルで書くそうだ。
考えるだけでも面倒で荷物を送るの止めようかと思うが、そういうことは出来ない。
これから、頑張ってやってみよう。
寝るのは12時ごろになるかな?。